ドジャース球場から20分「ロス郊外」のヤバい治安 市議選で治安が最優先事項になっている街の今

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だが、プロムナード商店街に近い、サンタモニカ・ピア(埠頭)付近の海岸沿いでは事情が大きく違う。多数のホームレスが路上でテント生活をしているからだ。

例えば、今年8月には、海岸で日光浴をしていた女性がホームレスの男性に襲われた。この容疑者には性犯罪の前科があった。また、6月には海岸沿いでホームレスの男性が3人の女性を別々に襲い、ひとりを海の中に引きずり込んで溺れさせようとした。

5月にはホームレスの男性が海辺をジョギング中の女性の髪の毛を掴み、公衆トイレの中に引きずり込もうとした。また、同月、ドイツ人観光客ふたりがプロムナード商店街の駐車場前でホームレス男性にナイフで刺される事件も起きた。

「ホームレスの96%はよそからきている」

現サンタモニカ市長のフィル・ブロック氏は、ロサンゼルスのテレビ局の取材に対し、ホームレスの爆発的な増加についてこう語っている。

「私たちは、すでに数年前から限界に達しており、ホームレスの人々を安全かつ人道的にシェルターに移動させるために、条令を最大限に行使している。でも、毎晩、メトロの電車に乗って、夜中までに数十人のホームレスたちが、この街に移動してくるんだ。サンタモニカのホームレスの96%は、よそからきているんだよ」

商店街を歩くホームレスの男性(写真:筆者撮影)

サンタモニカのホームレス人口は、今年6月時点での市の発表では774人で、昨年と比べると6%減少している。 だが、アレ氏のグループが深夜に街を歩いて独自に調査したところ、その数は2000人を超えていたという。

「夜間シェルターに空きがなくて入れない人たちが、深夜にサンタモニカの商店街や海岸、公園、駐車場を目指してやってくる。彼らに水のボトルを渡して話を聞くと、早朝にはまた移動して別の場所に行くと言っていた」とアレ氏。

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