「受験が怖くなった子」の"不安を和らげる"考え方 志望校受かるか不安だらけ…どう乗り越える?

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いかがでしょうか?桜木先生の言葉には「シンプルに考えろ」というメッセージが込められていると思います。

「自分は、第1志望校に合格できるんだろうか?」と、考えれば考えるほどドツボにハマってしまうものです。

というのも、どんなに成績がいい人でも、落ちるときは落ちるからです。A判定だろうがB判定だろうが、不合格になる確率が0にはならないんです。

例えば、こんな想像をしてみてください。あなたの目の前にカードが5枚あって、その5枚のカードには「合格」か「不合格」かのどちらかが書かれています。そこから1枚引いた結果、「合格」と書いてあるカードを引けたら合格です。

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もし受験がこういうカードゲームなのだとしたら、どんな人でも、5枚中5枚が合格になることはありません。A判定の人は4枚に「合格」と書かれていて、E判定の人は1枚だけ「合格」と書かれているかもしれないのです。

受験は絶対に運の要素が絡みます。事前の講習でやっていた問題がそのまま出ることもあるかもしれないし、逆に試験本番でお腹が痛くなることもあるかもしれない。100%の確率で合格できる人も、100%の確率で不合格になる人もいないのです。

怖くても勉強を頑張るしかない

受験勉強は、この5枚のうちの「合格」と書かれたカードを増やすための努力のことです。今は2枚しか合格のカードがないかもしれないけれど、今から頑張れば3枚に増やすことができるかもしれない。5枚すべてが「合格」になることはないけれど、それでも4枚までなら増やせるかもしれない。

それでも受験生は、「5枚すべてが合格のカードではないこと」に思い悩んでしまいます。「落ちたらどうしよう」という問いは、結局、どんなに勉強している人であっても生じる悩みでしかないのです。

受験はもともと、そういう勝負です。だから、しょうがないと割り切ったほうがいいのだと思います。結局、われわれにできることは怖くなっても頑張ること以外にありません。

志望校との距離が遠いなら、勉強するしかない。試験本番で苦手科目の点数が取れるか不安になったのであれば、勉強するしかない。模試の成績が悪かったのであれば、勉強するしかない。

どんな悩みを持っていたとしても、結論は一緒です。シンプルに考えて、「頑張る」ということを実行する。みなさんぜひ、心に刻みつけていただければと思います。

受験勉強や、子どもへの教育など、西岡壱誠さんへの質問を募集しています。こちらの応募フォームからご応募ください。
西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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