寄付金が潤沢に集まっている国立大学ランキング 収益比率1位の旧・東京工業大学は89億円

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ランキング1位は10月に東京科学大学となった旧・東京工業大学で寄付金比率は15.3%だった。寄付金収益は89億円で金額は国立大学4位の規模となっている。学生納付金73億円を上回り、運営費交付金218億円、受託研究収益111億円に次ぐ重要な収入源となっている。

さらに、10月に東京医科歯科大学と統合し、世界トップクラスの科学系大学を目指すための財政基盤の強化を目的に、「東京科学大学基金」を設立し、幅広く寄付を募っている。

2位は東京藝術大学で同11.8%(以下同様)。寄付金は11億円だった。アートとデジタル技術を融合し、文化・芸術の社会的価値を最大化するため、「アートDX基金」や「若手芸術家支援基金」など特色のある基金で寄付を集めている。

3位は大阪大学(91億円)と浜松医科大学(7億円)が7.9%で並んだ。大阪大の金額は国立3位。浜松医科大は学生、研究者および医療従事者が安心して教育・研究・診療に打ち込める環境を整備するため、「浜松医科大学基金」を設立している。

寄付金の総額は82大学法人で1198億円

5位は東京大学京都大学広島大学の3校が7.7%。東京大、京都大は金額ではそれぞれ1位、2位だった。以下、8位一橋大学、9位岡山大学、10位は熊本大学徳島大学の2校が並んだ。

一方、下位は83位兵庫教育大学鳴門教育大学、85位鹿屋体育大学、86位総合研究大学院大学など教育系の大学が多かった。

寄付金の総額は86校(82大学法人)で1198億円。附属病院収益を除く経常収益総額2兆900億円の5.7%に過ぎない。寄付が活発なアメリカなどの大学とは差が大きいと言われる。寄付金を大きく増やすための取り組みがさらに必要になる。

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