消えゆく国鉄気動車「キハ40」まだ乗れる路線 北海道や九州、確実に走っているのはどこ?

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垂水からは路線バスで日南線の起点、志布志に向かう。志布志までは1時間半ほど。乗客はほとんどいない。この路線の中心地、鹿屋を通る。かつて国鉄大隅線があったが、1987年に廃止された。車社会らしくロードサイド店舗が充実しており、鉄道の面影はない。

13時29分発、油津行きはキハ40形単行だ。雨模様、一面だけのホームにポツンと古びた気動車が停まっている姿は絵になる。志布志湾、日南海岸を眺めて終点の油津に到着。すぐに接続する南宮崎行きに乗り換えていく人が多いが、私はこの駅で降りた。

志布志駅 キハ40
日南線の起点、志布志駅に停まるキハ40形の単行(筆者撮影)
日南線 キハ40
日南線を走るキハ40形。晴天の日は青い海が車窓に広がる(写真:レイド/PIXTA)

「カープの駅」で途中下車

広島カープのキャンプ地であり「日本一のカープ油津駅」との看板が出ている真っ赤な駅舎。ここには地域活性化の話題になると成功例として経産省などの資料に出てくることで知られている商店街があるので一度訪れてみたかった。

油津駅 カープ
プロ野球・広島カープのキャンプ地として知られる油津は駅舎もカープ一色だ(筆者撮影)

強い雨、15時前という中途半端な時間だからか商店街に人通りはない。コワーキングスペースやリノベーションされた店舗と昔からの商店が共存しており、並行する通りには古いスナック街もある。古くからあるパン屋で買い物し、地域活性化の象徴である「ABURATSU COFFEE」に立ち寄り、新旧両者の雰囲気を確かめた。

油津 商店街
油津の商店街。強い雨の日で人通りはなかった(筆者撮影)
ABURATSU COFEEE
油津の地域活性化の象徴として知られる「ABURATSU COFFEE」(筆者撮影)

2回目と3回目の旅は「旅名人の九州満喫きっぷ」を使った。3回分あるので1回余るが、有効期間の3カ月間に使えばよいので、残りは5月のアウェイ長崎戦に回した。第三セクターにも使えるので、肥薩おれんじ鉄道や南阿蘇鉄道を利用するのに便利だ。

旅名人の九州満喫きっぷ
「旅名人の九州満喫きっぷ」はJRだけでなく九州の鉄道各線を利用できる(筆者撮影)
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