東洋経済オンラインでの連載も半年を超えた。「中の人が語る 半導体の核心」というコーナーもでき、冗談で始めたポヨ語尾がじわじわ拡散していることを筆者は実感している。
筆者は半導体に関する不正確な情報が日々発信されていることを嘆き、X(旧Twitter)で1次ソースを提示したうえで情報発信を行ってきた。そうした活動の中で本記事の編集担当である劉彦甫記者を含め、多くの方々と交流を持つようになった。
その中の一人に合同会社エネルギー経済社会研究所の松尾豪代表がいる。ある日、松尾氏と会食している際、情ポヨが北海道出身の道産子であることが話題になった。ただのその場限りの世間話で終わるかと思いきや、その話の流れで北海道電力泊発電所を見学することになってしまった。
ラピダス北海道進出の背景
なぜ半導体の連載で急に発電所の話になるのか。それはラピダスが北海道に進出する背景に関わるからだ。
現在、ラピダス千歳工場(IIM-1)建設が目に見える形で進んでいる。今秋には半導体製造装置の搬入も始まる予定と聞く。その中で今でもSNSなどネット上で多く語られているのは、「なぜラピダスは工場建設地に北海道を選んだのか?」という議論である。
曰く電気代が高いのに、曰く半導体産業の北限は岩手県の北上市なのに、曰くくまモンではなくリアルの熊がいるのに(※現在の九州には野生の熊は生息していない)、などなど。
立地が北海道になったのは豊富な水資源や再生可能エネルギーの開発が進められていることなどが一般的な理由として挙げられている。それに加えて筆者は経済産業省が国土発展のバランスをとったのではと考えている。
この記事は有料会員限定です
残り 1405文字
