ワークマン「8800円ランドセル」に込められた狙い 高額化で過熱する「ラン活」市場に一石を投じる

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ランドセルを使用する小学生は成長も早い。例えば小学1年から6年では身長が平均して約30センチ伸び、体重も増えて体格が変わっていく。とはいえ子どもなので、中には手荒にランドセルを扱う子もいる。

ワークマンのランドセルは革製ではなく「バリスティックナイロン」製だ。

「防弾チョッキにも使用されるほど高い強度と耐摩耗性がある生地です。当社の大人用ビジネスバッグや工具袋にも使う素材なので、気兼ねなく毎日の通学で使えます。また身体の成長に合わせてショルダーストラップの長さを調整することができます」(松重氏)

本体の重さは約1.5キログラムで、多くはアルミの重量だという。

「背面部分にアルミ製の細いプレート“アルミステー”が入っています。当社の登山用リュックでも使うプレートで、中に入る荷物が重くなってもリュックの剛性が保たれ、背中全体で重さを軽減するため、お子さんの身体への負担がかかりにくい構造です」(同)

反射材や防水カバーもつけた

梅雨や急な雨で気になるのが水濡れだが、防水カバーもあり、安全性にも配慮した。

「アウトドアのリュックでも用いる防水カバーを今回の商品にも搭載し、なくさないよう紐づけしました。また本体の4方向に反射材をつけており、視界が悪い時間帯や雨の日でも車のライトなどに反射します。防水カバーにも反射プリントが施されています」(同)

ESスチューデントデイパック ワークマン ランドセル
防水カバーもついている(写真:ワークマン提供)

このほか、学校から1人1台配られるタブレットを収納するタブレットポケットもある。現在使われるタブレット端末(11~12インチが主流)を想定して収納できるサイズだ。

ただし、各家庭で用意するタブレットの保護カバー次第では、うまく収納できない場合もあるようなので、この点は注意されたい。

ESスチューデントデイパック ワークマン ランドセル
タブレットも収納しやすくなっている(写真:ワークマン提供)
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