「サイゼが香川で苦戦中」噂は本当か検証した結果 ミラノ風ドリアをもってしても…高き「うどんの壁」
しかし、そこに壁が立ちはだかる。うどんだ。私は、この香川県におけるランチ業界の問題を「うどんの壁」問題と名付けている。
「うどんの壁」は高い。香川県には2023年の段階で、479軒のうどん屋があり、県民1万人当たり、5.08軒のうどん屋がある。これは、国内ダントツ1位だ。
ちなみに、香川のほとんどのうどん屋は14時前後に店を閉める場合が多く、基本的にモーニング・ランチ向けの食事である。
問題は、うどん1回当たりの支出額である。そんな、うどん1回の支出額なんて統計があるわけが……と思ったら存在した。地元の銀行「百十四銀行」のシンクタンク「百十四経済研究所」が、2021年から年次で香川県民のうどんの消費状況についてアンケートを取っているのだ。
最新の調査である2023年では、県民のうどん外食1回当たりの平均支払金額は503.96円と推定されている。うどん外食のほとんどがランチだろうから、これはイコール「うどんをランチとして食べるときに支払う金額」と捉えてもよい(とても安いが、前年より28円ほど平均値が上がっている)。
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