1年で175倍に!「QRコード」悪用の深刻な実態 お金を盗み取るだけでなく、スマホ乗っ取りも

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スマートフォンでQRコードを読み込む様子
QRコードを悪用したフィッシングに引っかかると、個人情報が盗まれて金銭を奪われるおそれがある(写真:Ridofranz/ Getty Images)

決済、レストランでのオーダー、映画や飛行機のチケットなど、身の回りのさまざまなシーンで用いられるようになったQRコード。しかし、それはサイバー攻撃者にとっては格好の侵入ツールになっており、2024年に入ってから攻撃件数が急増した。被害は個人だけでなく、企業にも及びうる。その手口と対策を見ていこう。

1日に約2万件もの攻撃が発生

QRコードを用いた攻撃は、ここ1年で主流のサイバー攻撃手法となった。

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サイバーセキュリティのソリューションを提供する日本プルーフポイントの調査によると、全世界で2023年の1〜3月期に観測した、QRコードを悪用したメールフィッシングは1万件程度。

それが24年の同時期では175万件にまで急増した。これは、1日あたり約2万件ものQRコードを用いた攻撃が発生していることになる。

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