福岡発「"学生アイドル"による地方創生」驚く挑戦 元TVプロデューサー教授が仕掛ける"大胆施策"

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学科に伝わるアイドル活動を再編成し、学生アイドルユニット「西短MP学科さくら組」を結成、活動の発展とともに福岡の公共団体とのコラボなども増え、地方創生に貢献しています。

「西短MP学科さくら組」と筆者(2022年9月)

芸能の街・福岡からエンタメを発信する

東京のテレビ局時代、やはり私の視線は東京を向いていたと言わざるを得ません。

「エンタメの中心は東京。東京から発信してこそ、全国に波及していく」と思っていましたが、福岡でプロデュースしていて、「東京でなければ」という意識はどんどん薄れていきました。

今はYouTubeをはじめとしたSNSで、発信できる手段がたくさんある。それがまず、地方でもエンタメをプロデュースできる理由の第一です。

福岡は、もともと大勢の芸能界のスターを生み出してきた街。

古くから海外文化の玄関口となっていた土地であることや、お祭りが多くてお祭り好きの気質があることなど、芸能人を輩出する環境があったからではないかと、私は考えています。

そういう場所だからこそ、芸能文化は生まれ、磨かれている。つまり、魅力的な芸能人がたくさん生まれ、魅力的なアイドルも生まれる土地であって、プロデュースもやりがいがあると思えるのです。

では、福岡が特別なのでしょうか? 芸能人を多く輩出するような福岡だからこそ、エンタメの発信もできるのか? 他の地方では難しいのか……? 

違うと思います。確かに福岡は、芸能を育む街として恵まれた特質をいくつか持っていました。それがあったからこそ、今、福岡らしいエンタメの発信もできるわけです。

しかし、他の地方も福岡をモデルケースにできないわけはありません。

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