サンマルク｢420円モーニング｣の懐かしく美しい朝 ほっと落ち着く､魔法の味わいが待っている

近年「サンマルクカフェ」は、閉店ラッシュと言われているのですが、この閉店ラッシュを身をもって体感しているのが筆者なのです。

今回取材した店舗も今月中に閉店予定で、ここ数年で徒歩圏内にある2店舗が閉店し、自転車で行ける距離にある1店舗も閉店してしまいました。

もともとは「サンマルクカフェ」の常連だったのですが、現在「サンマルクカフェに行きたいのに、近所に店舗がない」という事態に直面しています。

「サンマルクカフェ」の復活を願う

残念で仕方ないのは、流行らないから閉店した訳ではない点。取材した店も含めて全ての店舗がいつ行っても、座る席を探すのが難しいほどに繁盛しているのです。

4店舗中3店舗がビルの建て替えで、1店舗は近隣ビルに入居していた大手企業の本社移転が相次ぎ、街自体に人の流れがなくなったための閉店でした。

注文カウンターにて、セルフサービスでパンを選びます。パンを落としたお客さんがいましたが、スタッフは「新しいのどうぞ」と、すぐに声をかけていて、接客マニュアルが徹底していると感じました（筆者撮影）

つまりは、「サンマルクカフェ」に問題があって閉店した訳ではないのです。建て替えたビル、もしくは近隣のテナントに復活してくれることを願わずにはいられません。

焼きたてパンと濃い味のコーヒーのモーニングも、ソフトクリームたっぷりのパフェも、照明が暗めで落ち着いた雰囲気も、スタッフの接客対応がきちんとマニュアルに沿っていて、わかりやすい声かけなのも大好きなのです。

画像をクリックすると本連載の過去記事にジャンプします

著者フォローすると、大木奈 ハル子さんの最新記事をメールでお知らせします。