「休日に思う存分寝る人」ほど疲れがとれない理由 多くの人の疲れは「身体の凝り」からきている

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気分転換をするのにオススメなのは、何かに没頭する時間を作ることです。受動的にぼんやりしていると、仕事のことを考える余地が生まれます。ぼーっとテレビを見たりしていると、つい頭の中が仕事モードになってしまう人もいるでしょう。

しかし、積極的に何かに没頭すると、仕事のことを考えることができなくなり、気分転換が図れるのです。スポーツでも家でできることでも構いませんので、集中して行う趣味を持ちましょう。

私は筋トレとランニング、それに料理に没頭する時間を積極的に作っています。ランニングは「動的な禅」とも言われ、気分転換にとても良い効果があります。単調なリズムで身体を動かし続けると、心拍も呼吸も高い状態が続き、頭の中が空っぽになるような感覚があります。普段は考えるともなくいろんなことを考えてしまいますが、身体を動かすことに集中していくと、徐々に思考が途切れて瞑想をしているような状態になります。

特に長い距離、10キロ以上走ると瞑想効果が高くなり、走り終えると気持ちがスッキリしています。「ランナーズハイ」という言葉もあるとおり、ランニングをすると快楽物質のエンドルフィンが分泌され、爽快な気持ちになることもあります。

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料理に没頭するのもオススメです。料理はひとつひとつの工程に集中することになるので、とても良い気分転換になります。

私は日課として午前中の仕事を終えたら筋トレとランニングをして、シャワーを浴びたあとに昼食を作ります。これらの時間を費やすことで、午前中の仕事の疲れがとれ、リフレッシュして午後の仕事ができます。同様に夕方仕事を終えたあとも料理を作ることで、仕事モードをリセットしてリラックスモードへと切り替えることができています。

気分転換には掃除に没頭するのもオススメです。特に磨き掃除は集中力を使うので良い気分転換になります。曜日ごとに場所を決めて取り組むことで、どんどん家がピカピカになっていくのも気持ちが良いものです。

今は車を持っていませんが、車があったときは洗車に没頭するのも楽しかったですね。ほかにも読書、映画や演劇などを観ること、プラモデルやジグソーパズルを作るなど、何でも良いと思います。

いずれにしても、何かひとつのことに没頭する習慣を持つことで、仕事のことを忘れてリフレッシュすることができます。ぜひ、好きなことに思いきり没頭する時間を作ってください。

立花 岳志 習慣化コンサルタント

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たちばな たけし / Tachibana Takeshi

習慣化・ひとりビジネス・情報発信コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー/あまてらす株式会社 代表取締役。ブログ「No Second Life」は月間165万PV、年間1000万PVを記録している。体重105キロの肥満体から40歳で27キロのダイエットに成功し、フルマラソン5回完走。以降、運動や食事・栄養、睡眠など「本当に身体に良い習慣」を追求し、習慣化コンサルタントとして多くの人をサポートし続けている。 また、自身の度重なる燃え尽き体験から実践的心理療法を学び、心理カウンセラーとしても活動。

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