本当のところ「水」はどれくらい飲めばいいのか 適切な水分補給が老化を遅らせる可能性

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適切な水分補給が老化を遅らせる可能性がある(写真:c-geo/PIXTA)
アメリカ国立心肺血液研究所(NHLBI)は、適切な水分補給が老化を遅らせ、病気のない生活を長続きさせる可能性があることを示す研究結果を発表した……

適切に水分補給している人はそうでない人よりも健康で、慢性疾患を発症しづらく、長生きだとみられることがわかった。

血清ナトリウム濃度は体内の水分量を示す指標として用いられている。その正常値は135~146mmol/lとされ、水分量が下がると血清ナトリウム濃度は上がる。

「適切な水分補給が老化を遅らせる可能性がある」

アメリカ国立心肺血液研究所(NHLBI)の研究チームは、まず、血清ナトリウム濃度と心不全リスクとの関係にフォーカスし、45~66歳の1万1814人を対象に25年にわたって追跡調査を行った。2022年3月に発表した研究論文では、血清ナトリウム濃度が142mmol/lを超えると心不全や左室肥大の危険因子となることが示されている。

当記事は「ニューズウィーク日本版」(CCCメディアハウス)からの転載記事です。元記事はこちら

研究チームはさらに、同じく25年にわたる追跡調査で収集した45~66歳の1万1255人を対象に、血清ナトリウム濃度と老化や慢性疾患などとの関係をより幅広く調べ、その研究成果を2023年1月2日付の医学雑誌「イーバイオメディシン」で発表した。

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