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「視覚中心主義」への批判、眼は皮膚にこそある 『建築と触覚 空間と五感をめぐる哲学』書評

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  • 佐藤 信 東京都立大学准教授

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建築と触覚 空間と五感をめぐる哲学(ユハニ・パッラスマー 著/百合田香織 訳/草思社/3300円/208ページ)
[著者プロフィル]Juhani Pallasmaa/現代のフィンランドを代表する建築家、建築思想家。ヘルシンキ工芸大学学長、フィンランド建築博物館館長、ヘルシンキ工科大学建築学部教授・学部長を歴任。

「ドアハンドルは、建物の差し出す握手だ。触覚は私たちを時間と伝統に結びつける。触覚を通して、私たちは数多の世代と握手する」

まるで詩のように書かれた言葉は、私たちの感性を刺激しないではいない。

フィンランドの建築家・パッラスマーの名前は日本ではほとんど知られていないが、本書は欧米の建築学科では古典的な必読文献である。評者もそうした英文資料集で一部を読んで感銘を受けたことがあったので、刊行から25年近い時を超えて日本語で全文が紹介されたのは喜ばしい。

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