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北陸新幹線延伸「終点」、敦賀の意外な生き残り策 「在来線と乗り換え」を活性化につなげられるか

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  • 櫛引 素夫 青森大学教授、地域ジャーナリスト、専門地域調査士

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東側から見た北陸新幹線敦賀駅(筆者撮影)
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JR敦賀駅(福井県敦賀市)は2024年春、北陸新幹線の新たなターミナルに生まれ変わる。

新幹線開業対策として市が目指すのは「本を起点とした人づくりとまちづくり」。工事の遅延などで開業が1年遅れ、当惑の空気も漂う中、異色の新たな領域を切り開けるか。カギを握る施設群「otta」(オッタ)が9月に開業する。

現場見学の希望増える

「新幹線の駅舎建設が進むに連れ、現場見学会の希望が増えてきました。工事現場を見晴らせるこの場所も親子連れが目立ちます」

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敦賀市都市整備部・小川明部長の言葉通り、駅前の立体駐車場屋上はスマートフォンをかざす人が途切れない。

新幹線敦賀駅は地上から高さ37mの要塞のように巨大な駅舎がほぼ全容を現した。今年6月にはホームを覆う「旅客上屋」の骨格などが完成し、記念式典が行われた。線路の高架はすべてつながり、架線柱も立ち並んでいる。

駅前の立体駐車場から見下ろした「otta」(筆者撮影)

市が開業対策の拠点と位置づける「otta」は、新幹線駅から北西へ約120m、中心市街地に建つ在来線駅の隣接地に9月1日オープンする。名前は方言の「おった」(いた)にちなむ。駅前に2014年、開設済みの交流施設「オルパーク」は、同じく方言の「おる」が語源で、2つの施設が一体化した「出会いの場所」の意味合いを持たせたという。

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