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ライフ #今週のもう1冊

スペースX幹部が描く、「移動する種」の歴史と未来 人類の宇宙への進出、宇宙人の存在の可能性

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越境と冒険の人類史 宇宙を目指すことを宿命づけられた人類の物語(アンドリュー・レーダー 著/松本 裕 訳/草思社/3850円/494ページ)
[著者プロフィル] Andrew Rader/作家、ゲームデザイナー。米マサチューセッツ工科大学でPhD(宇宙工学)を取得。スペースXのミッションマネジャー。作家であり、ゲームデザイナーでもある。

若い頃、評者はロングドライブが趣味で、週末になると行き先も決めずあちこちに車を走らせていた。聞いたこともない町のホテルに転がり込み、自分はこんなところまで来て何をしているのだろうか、と思いながら喉に流し込む缶ビールの味は、何とも格別なものであった。

あてのない旅を愛するのは、もちろん評者だけではあるまい。この先に行けば何があるのだろう、あの山の向こうには誰が住んでいるのだろう、そんな思いを胸に、人類は旅を続け、世界に拡散していった。酷暑の砂漠から極寒の南極大陸まで、これほど生息地を広げた大型動物は、人類の他にただの一種もいない。

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