9月初旬、茨城県静ヒルズカントリークラブで開催された公式戦「第54回日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」は稲見萌寧プロが優勝。破竹の勢いで今季8勝。優勝スコアは19アンダーで大会記録を更新し、ほかの選手を圧倒しました。
メジャー仕様のセッティングは、難度が高い。長いパー3や2オン可能なパー5ではバーディーが取れる一方、ミスすると池などダブルボギーもある表裏一体のセッティングで、各ホールポイントを突いた攻め方を求められました。
表彰式で稲見プロに「すばらしいスコアだね」と言ったら、「練習ラウンドのときはアンダーで回れる気がしなかった」には驚きましたが、彼女の機械的なショット力で攻守を分け、勝負所を押さえたパッティング力がたたき出したスコアです。
またそれは、18ホール全体を俯瞰できる力があってこそ。まずプレー全体を算段し、ホールごとにメリハリを利かせた攻めを展開するので、どこでピンチが来ても乗り越える気持ちのコントロールが利くのです。改めて稲見プロの強さに感服です。
年間10勝がJLPGAツアーの記録です。それを超えてほしくて「このまま勝ち続けてね」と言ったら、「ありがとうございます」とにこやかに返答する姿に、自身は「無双状態」が目標とのことなので、このまま自分で限界をつくらず、自分の信じる方法と方向で青天井の進化を続けてほしいです。過日2020東京オリンピックで、世界の強豪と互角に渡り合って勝ち取った銀メダル。自信を積み上げ、日々研鑽を重ねる稲見プロに記録更新を期待せずにはいられません。
この記事は有料会員限定です
残り 538文字
