1964年に開催した東京オリンピックの年にプロテスト合格した私が、その57年後、今回の東京オリンピック・パラリンピックの年に日本ゴルフツアー機構の会長であることが夢のようでもあり、また、今後も微力ながらゴルフ界のために貢献したいと願っております。
実のところ、最近の男子ゴルフ界は7月開催の日本プロゴルフ選手権大会がよい例ですが、それぞれの年代に実力ある選手がそろい活躍しているのです。優勝したのは22歳のキム・ソンヒョンでしたが、最後まで競り合ったのは48歳の片山晋呉、もうすぐシニア入りとはとても思えない技術と精神力です。それにメジャー大会になると見事な活躍を見せる35歳の池田勇太、同様にメジャーに強い稲森佑貴26歳といった選手たちが、優勝したキム・ソンヒョンを苦しめ手に汗握る展開でした。
ゴルフは親子ほど年の差があっても幅広い年齢層で争える数少ないスポーツです。ですから、若手の台頭を楽しみながらも、ベテランの活躍がゴルフの楽しさに一味も二味も加えているのです。
若手とは言えないかもしれませんが、木下稜介の、日本ゴルフツアー選手権森ビルカップShishido Hills優勝も見事なものでした。プロ9年目30歳という年齢は松山英樹や石川遼と同年代。長年この2人と比べられ心落ち着かない日々もあったでしょうが、その中で自分のゴルフを磨き続け、自分のゴルフの形を作り上げ、そして、次戦のダンロップ・スリクソン福島オープンにも勝ち、プロ初優勝した選手がツアー連勝という日本人初めての快挙を成し遂げました。話は前後しますが、ツアー選手権優勝後の表彰式が終わったときに、チャンピオンの木下稜介に「木下おめでとう、いいゴルフをしてたな。今のゴルフを決して忘れるなよ」と一言伝えたのです。
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