日本の男子ゴルフツアーは8月の第3週、長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップから後半戦の戦いが始まりました。そこで見せた選手たちの生き生きとした表情、久々のトーナメントに懸ける情熱もあり、熱い戦いが繰り広げられました。賛否両論ある中で開催された東京オリンピック・パラリンピックでも、競技に懸ける代表選手たちのエネルギーを感じ取り、同じアスリートとして肌で感じ取ったに違いありません。
選手たちが強い気持ちを持って臨む男子ゴルフツアーは、ファンを歓喜させる好試合が続くと確信しています。セガサミーカップから始まったトーナメントもその1つでした。試合は上井邦裕と比嘉一貴の一騎打ち。最終日スタート前の1番ティーグラウンドで、上井はドライバーヘッドの上部にひびが入ったことに気づきました。競技委員からこのまま打つと失格になると裁定されたため、急きょ予備のドライバーで試合に臨むことになりました。試合中つねにドライバーショットに不安を感じ、心晴れることはなかったでしょうが、最終18番ホールまで優勝争いをしました。
プロゴルファーにとってエースドライバーへの信頼は、体の一部分と感じるほどです。私のレギュラーツアー時代、ヘッドがまだパーシモンだった頃、エースドライバーにひび割れそうな部分が見つかりました。何度か使うと試合中に割れてしまうことは間違いなく、新しいクラブに慣れようと何度もコースで試しましたが、思いどおりのボールが打てないと前のクラブへの思いが頭に浮かびます。そこで私は自分の気持ちを断ち切ろうと、エースドライバーのヘッドを燃やし、新たなクラブになじむ覚悟を決めました。選手にとってクラブへの思いは、非常に強いものなのです。
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