新型コロナワクチン接種がハイペースで進んでいる。65歳以上の高齢者では、2回接種を終えた人の割合は7月末にすでに7割を超えた。これからより若い層への接種を進めていく中で、ハードルの1つが副反応だ。
厚生労働省によれば、7月16日時点で報告されている米ファイザー製ワクチン接種後の死亡者は746人、米モデルナ製では5人。7月11日までに判明した死因の内訳(ファイザー製)は、下表のとおりだ。この「接種後の死亡」をどうみればよいのか。

結論からいえば、現段階でこの中の死因でワクチンとの因果関係が認められているものはない。大阪大学の宮坂昌之名誉教授(免疫学)は、「ワクチンを原因とする死者数を計るのであれば、ワクチンを打たなかった群の死者数と比べる必要がある」と話す。
例えば、心不全。ワクチン接種後の死因の第1位で、集計期間の5カ月間に73人が心不全で亡くなっている。日本においては、心不全で亡くなるのは年間約8万人。1日におよそ220人が、ワクチンとは無関係に心不全で死亡している計算だ。これまでの報告ではむしろワクチン接種群の死亡者数は抑えられており、「ワクチン接種が心不全につながった」とはいえない。こうした傾向はほかの死因に関しても同様だ。
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