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政治・経済・投資 #「中央銀行」の正念場

「緩やかなドル高円安だがFRBの政策が波乱要因」 専門家に聞く 今後の金融政策とマーケット/ソニーフィナンシャルHD 尾河眞樹

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  • 中村 稔 東洋経済 編集委員
おがわ・まき ファースト・シカゴ銀行、ソニー財務部を経てシティバンク銀行で投資調査企画部長。2016年8月からソニーフィナンシャルホールディングス金融市場調査部長。執行役員兼チーフアナリスト。(撮影:尾形文繁)
為替市場は年初来、ドル高に転じた。ソニーフィナンシャルホールディングスの尾河眞樹氏はまず米国に焦点を当てる。

大型経済対策やワクチン接種の進展で米国の景気回復が顕著になり、長期金利が上昇したことがドル高の背景にある。とくに実質金利が上がったことが大きい。歴史的にもドル円相場は日米の実質金利差と相関が高い。コロナショックで相関はいったん崩れたが、金利上昇局面で再び戻ってきた。

今年末で1ドル=110円を予想しており、緩やかなドル高基調が続くだろう。FRBはインフレ率や失業率が目標に達していないとして、今の緩和的政策を維持する必要性を強調している。だが市場は景気V字回復で来年1~3月期にはテーパリングが始まるとみて、(金融緩和の)出口戦略を先取りしつつある。長期金利はジワリと上昇し続けそうだ。

一方、日銀は緩和的政策の継続に加え、貸出促進付利制度の創設を発表。インセンティブをつければマイナス金利の深掘りも可能なことを示した。円高騰時にそれを阻止する緩和手段を得たわけで、極端な円高にはなりにくくなる。今年はドルがやや右肩上がりで推移する可能性が高い。

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