官民ファンドの産業革新投資機構(JIC)が立ち上げた1号ファンドが8月から本格的に始動した。投資先候補はすでに複数あり、検討が始まっている。運用規模は1200億円。1社当たりの投資額は10億〜50億円を見込む。JICが100%出資する。2号以降は民間企業など外部からの資金を入れる予定だ。
この10年ほどで民間VCの投資額が大きく増えた。官民ファンドのミッションは政策課題に対応し新産業を創出することだ。そのための役割は2つある。
1つはミドルステージ(拡大期)以降のベンチャーへの投資だ。シード(創業直後)・アーリー(成長初期)段階の企業への投資は数億円程度のものが多く、民間VCが投資主体だ。だがそれ以降のステージで一定規模の金額で支援できるファンドはまだ少ない。
新領域にリスクマネーを
環境・エネルギーや素材・化学など民間の資金が入りにくい領域もある。JICのもう1つの役割は、そうした領域のベンチャーにリスクを取って投資することだ。ファンド期間も12年と通常より長めに取っている。
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