新型コロナ感染者数と死亡者数は日々増加中だが、日本はとにかく桁外れに少ない。人口が1億人を超えているのに、死者数が3桁とはゼロが2つ少ない。喜ばしきことではないか。
「東京はもうじきニューヨークのようになる」と脅かす人がいる。ご冗談でしょう。感染者が出たのは、日本のほうがはるかに早かったのだ。清潔好きな国民性ゆえか、はたまたBCGのおかげか、とにかく感染拡大は非常にゆっくりと進行している。
官民ともに対応策はお世辞にも褒められたものではない。「和製ロックダウン」においては、緊急事態下でもパチンコに興じることを止められなかった。上手に封じ込めた台湾では、若干の侮蔑の念を込めて「日本は仏式」と呼ばれているそうだ。鬼にならずに済むのなら、それも結構ではないか。
本来であれば、今後の感染拡大に備え、「プランB」として強制力を伴う「鬼式ロックダウン」ができるよう、法整備を進めるべきであろう。しかし反対する人たちの抵抗の強さを思えば、政治的コストは誠に高い。
要はこんな非常時でも、なるべく物事を変えたくないのである。オンライン診療から学校の授業方式まで、規制緩和への行政の抵抗は依然として根強い。「正常性バイアス」が強すぎる国なのだ。
この記事は有料会員限定です
残り 457文字
