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悲鳴!資金繰りが危ない Part1 企業淘汰の嵐 中小企業に迫る倒産の足音

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5月31日に閉館する鷗外荘。文豪ゆかりの旅館で、文学ファンから支持を受けていた

「自主廃業を決めたのは3月中旬。融資を受けることは最初から考えなかった。体力があるうちにやめようという判断だった」。東京・上野にある旅館「水月ホテル鷗外荘」を、女将(おかみ)として切り盛りしてきた中村みさ子さんは、静かな表情でそう語る。

鷗外荘は約80年の歴史を持つ、文豪・森鷗外ゆかりの老舗旅館だ。館内には、鷗外が暮らしていた邸宅が保存されている。常連客が多く、3~4月の繁忙期には1年前から予約が入るほどだった。

ところが、新型コロナウイルスの影響で、今年3月の予約件数は前年同月比で約9割も減少した。「接待などで利用されるレストランの予約も、どんどんキャンセルになった」(中村さん)。

売り上げが立たず旅館経営の赤字が続くと、旧邸を維持管理する体力がなくなってしまう。将来的に適切に保存してくれる第三者への譲渡を考えた場合、それまでの期間の維持費が必要になる。旧邸を守るためには、旅館運営で赤字を垂れ流し続けるわけにはいかない。鷗外荘は苦渋の選択で、5月31日の閉館を決めた。

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