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「王より飛車」で進むコロナ検査の是非 有事では合理的ともいえるが

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「へぼ将棋、王より飛車をかわいがり」

将棋とは無縁な方でも、大意はお察しいただけよう。飛車は攻撃の要となる強い駒だが、将棋は王将を取り合うゲーム。手段と目的を勘違いしてはならない。

ところが、この格言を地で行くように見えるのが厚生労働省だ。彼らは王将(患者)ではなく、飛車(医療機関)を大切にしているのではないのか──新型コロナウイルスの問題では、そんなふうに思えて仕方がない。

チャーター機で武漢から帰国された方々への不手際や、ダイヤモンド・プリンセス号における対応の是非はここではさておく。気になったのは、新型コロナ感染を判定するPCR検査の実施について、当初から厚労省が積極的ではなかったことだ。

検査の精度を考えると、むやみに検査をしないほうがいいという考え方はある。だが、医師が必要性を認めた患者や感染が疑われる医療従事者でさえ検査ができないというケースはやりすぎだろう。厚労省ホームページでも、「『検査がしたくても、保健所で断られ、やってもらえない』という指摘があります」と認めている。

ここに来て「検査体制能力は、1日4000件を超えています(3月5日現在)。現在も、検査能力を拡大しています」と方針転換が見られる。3月6日からは医療保険の適用も可能になった。それでも、ここまでの「出し惜しみ」は厚労省の関心が患者ではなく、医療現場の負担を増やさないことにあるためではないか、と批判的に見ていた。

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