とある会社の会議室。その中では社員たちが腕を伸ばしストレッチに励んでいる──。
化粧品大手・ファンケルが企業向けに行っている健康セミナーではそんな光景が見られる。運動、休息、食事の3テーマを軸とした「ファンケル実践型健康セミナー」を昨年から実施。月平均7、8回のペースで行っている。
セミナー運営のきっかけは、2017年から企業向けのサプリメントの販売を強化したことだ。「ただ、サプリだけだと健康意識が高い人しか買わない。動機づけのため、セミナーが必要だった」(ファンケルの青砥弘道執行役員)。
ところがサプリとセミナーを企業向けにセットで販売することについては取引先の産業医から「生活習慣を見直す前に、最初からサプリを推奨するのはおかしい」と指摘された。セミナー自体は好評だったことから有料化し、サプリと切り離して単独で開催し始めた。
企業向けの健康対策セミナーは競合も存在するが、ファンケルの最大の強みはセミナーのプラン策定から、実施後のフィードバックまで一気通貫でサポートするところにある。
まず企業がファンケルにセミナーを依頼すると、ファンケルは「はい・いいえ」で簡単に答えられるアンケート調査を社員に行う。回収の後、回答を分析して社員の健康状態に即したテーマを提案。セミナー内容の提案のみならず、参加者募集用のポスターや社内イントラネット掲載用のデータもファンケルが準備する。
この記事は有料会員限定です
残り 543文字
