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「私がベンチャーなら、今の富士通とは組まない」 時田隆仁 富士通 社長

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ときた・たかひと 1988年東京工業大学工学部卒業、富士通入社。金融分野のシステムエンジニアとして、生命保険会社や銀行のシステム構築に携わる。直近は海外事業のトップとして英ロンドン駐在を経験した。2019年6月から現職。(撮影:ヒダキトモコ)
富士通はこれまでリストラ続きだった。パソコンや携帯電話など個人向け事業の売却に続き、直近では間接部門約3000人の削減を実施し、長年のウミを出した。今年6月には、金融業界のシステムエンジニア(SE)として現場経験を積んだ時田隆仁氏が社長に就任。売上高4兆円の巨大企業をどう導くのか。今後の戦略を聞いた。

──社長就任後、「IT企業からDX(デジタルトランスフォーメーション)企業へ」という標語を掲げました。その狙いは。

デジタル技術を駆使して、顧客企業の課題を解決するのが当社の役目。自分たちが変わらないといけない。まず、今年度下期にDXのコンサルティングに特化した子会社を設立する。金融、製造、流通の顧客向けに社内外の製品やサービスを組み合わせて、デジタル化のソリューションの提案から構築、運用まで一気通貫で担う。

富士通本体で該当分野に従事する営業員やSEから選抜し、コンサルタントへと転換させる。500人規模で始め、国内外のコンサル企業との連携やM&A(合併・買収)も視野に入れる。2022年度には2000人規模まで広げる。

──なぜ別会社をつくる必要があったのでしょうか。

当社はご存じのとおり社員数が13万人の大所帯だ。世の中のDXが待ったなしという状況で、素早く顧客や社会に貢献するためには小規模の組織をつくったほうがいいと判断した。本体や世界中のグループ会社に大きな影響をもたらすだろう。

新会社はターゲットとなる業種とその業務に関する知見を持ちながら、コンサルとテクノロジーの実装を同時に回していく。これまでのシステム構築のビジネスは、顧客との会話を通して要件を聞き……と行動が後手後手に回っていた。スピード感は非常に重要だ。

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