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「大手がやらないコンパクトな製品で勝負」 佐々木一郎 ブラザー工業 社長

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ささき・いちろう 1957年生まれ。名古屋大学大学院工学研究科修了。83年ブラザー工業入社。2005年ブラザーU.K.社長。09年ブラザー工業執行役員。14年取締役、16年代表取締役。18年6月より現職。(撮影:尾形文繁)
ペーパーレス化で市場縮小が進むプリンター業界。その中でブラザー工業は売り上げが落ちず、同業他社もうらやむ状態が続く。一方、中長期的な成長柱と期待する工作機械は米中摩擦に端を発する受注減少で厳しい状況だ。成長を軌道に乗せられるのか。佐々木一郎社長に今後の戦略を聞いた。

──今年3月に新中期経営計画を発表し、工作機械など産業機器を成長分野としました。しかし2019年4〜6月期は産業機器の売上高が前年同期比で半減しました。

現在はプリンターの売り上げが大きく、会社を安定させるためにも産業機器を大きくしたい。景気変動の影響を受けやすいことはわかっていた。ただ、リーマンショック時もいったん落ち込んだが、投資を継続したから景気回復後の受注増に対応して成長できた。確かに、中国でスマートフォンの製造に使われる工作機械は急減したが、直近の減速にはとらわれず、長期目線で設備投資を継続する。

──今回のような中国などの落ち込みにどう対応していきますか。

他地域で販売を強化したい。東南アジアではミシンなどアパレル関係の機械の需要は増えているが、工作機械はまだこれからだ。中国は落ち込んでいるとはいえ、人口も多く一大消費地だ。対米輸出は厳しくも中国の内需はある。比重が減少しても重要な市場だ。

経営資源も産業機器にシフトしたがそれを戻すことはない。ブラザー工業は小型の工作機械に強みがある。大型の機械でしかできなかった加工を小型でもできるように技術を向上させ、大型から小型へという代替需要を取り込みたい。

──利益率が高い大型の工作機械はやらないのですか。

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