前回の記事では、いきなりスライドは作らず言いたいことをすべて書き出す、というお話をしました。今回は、プレゼンテーションで最も大切な、話の組み立て=ストーリー作りです。
ストーリーというと、世界的な講演会「TED」のようなプレゼンをイメージされる方も多いと思います。私のお客様でもあんなふうにやりたいという方は少なくありません。確かにかっこいいですよね。でも、ビジネスの現場でのプレゼンには向かない気がします。TEDの講演は18分の中で、自分の得意分野や経験を語ることから始め、そこから導き出された普遍的なアイデアを提示し、聴衆の行動の変化を促す、という形が多いようです。しかしビジネスでは、前段の「自分語り」がまどろっこしく、聞いている人に「で、本題は?」と思われかねないのです。
ほかにも、ずばり、スティーブ・ジョブズのまねをしたいという人もいます。自然に歩きながら、時に観客とかけ合いをし、期待が高まったところで画期的な製品をスタイリッシュに発表する。憧れる気持ちはわかりますが、いきなりカリスマのスタイルを目指すのは、空回りにつながるおそれがあるといわざるをえません。
ビジネスの現場で大切な要素は、時間です。どれだけ短時間で聞き手を納得させられるかが勝負といえるでしょう。「エレベーターピッチ」をご存じだと思います。エレベーターに乗り合わせた30秒ほどの間に相手に意思決定をしてもらおうという、超短時間のプレゼンです。ストーリーの組み方は無限にありますが、どんなプレゼンでも「骨組み」は30秒ほどで言えるくらいにシンプルにしておくことが大切です。
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