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キャリア・教育 #マーケティング神話の崩壊

誰もが共時性を求めている 大勢の人と同じ時間を共有していると実感する

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カトリック教会の「ミサ」はラテン語であり、英語では「マス」という。この「マス」とマスメディアの「マス」は基本的には異なる語源を持つ別の言葉だが、マスメディアが宗教的イベントのミサと似た要素を持っているのは単なる偶然なのか?

ラテン語やギリシア語が英語に転じるときに、類似性が考慮されたのかもしれない。 その類似性とは「共時性」だ。「大勢の人と同じ時間を共有していると実感すること」である。

サッカー日本代表の試合を生中継で見ているとき、「会社の同僚や学校の同級生も今この試合を見ているだろう」「日本中の人が夜更かしして熱中しているだろう」という「お祭り感覚」を覚える。その感覚を試合以上に楽しみにしている人も多い。日本が負けても渋谷の交差点が大騒ぎになるのは、お祭り感覚ゆえだ。深夜の試合を録画して翌日に見るとき、何かが損なわれた感じがする。損なわれたのは共時性=お祭り感覚だ。

ノルウェーの公共放送局NRKは、2013年にただ薪が燃え続けるだけの映像を12時間放送して話題を集めた。この放送局は大西洋を航海する船の様子を134時間連続で放送したこともある。こうした番組はシリーズ化され、国民的な人気となった。

テレビの絶対的な強み

人が聴覚や視覚への刺激によって得る心地よい感覚。「ASMR」と呼ばれるこの感覚がこうした番組の人気の背景にあるとも指摘される。しかし、ユーチューブ検索上位のASMR系動画の再生数を見る限り、まだマニアの間での人気という域を出ていないようだ。NRKの番組の人気は、テレビの共時性によるところが大きいのだろう。マスメディア、とくにテレビにとっては、数百万、数千万人が同時にその番組を視聴しているという共時性こそが、最大の強みなのだ。

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