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米中のバランスが崩れても、堂々と立ち回れる国になれ [最終回] エズラ・ヴォーゲル その4(全4回)

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Ezra Feivel Vogel●1930年生まれ。67年から2000年まで米ハーバード大学教授。専門は東アジア研究。79年刊の『ジャパン・アズ・ナンバーワン』がベストセラーに。

5月から皇后になられる雅子様を、高校生のときから知っている。父親である小和田恒さんと昔から親しかったから、彼女がハーバード大学に在籍していたときも、直接の教え子ではなかったが、交流を定期的に持っていた。自宅に招いたこともあるよ。今でも彼女の若き日々を覚えている。勉強熱心で、気持ちのいい女性だった。そして責任感が非常に強かった。日本と世界との関係をよくするにはどうすればいいかを、真剣に考えていた。彼女ならば平成の次の時代、外国の人たちと上手に付き合い、もてなすことができるだろう。

これから世界は、間違いなく不確実な時代に入る。世界の秩序を担っていた米国は分裂状態になる一方、急成長する中国が存在感を高め、国際的な緊張をもたらしている。やがては、中国のほうが米国よりも強くなる可能性はある。

第2次世界大戦以降、米国の“弟子”となった日本は、これまで米国の指示に従い、後をついていけばよかったが、今後はそうはいかないだろう。もちろん同盟国である米国との親密な関係作りは必要だが、一方で中国とも良好な関係を築かないと。2つの大国に挟まれて、世界の中で、米国の弟子としてではなく、一人前の国家としての立ち回りを演じ切れるだろうか。

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