これまで、話している様子を録音して文章を見直すことを提案してきました。前回は視覚化することをご提案しましたが、次は音声面をチェックしましょう。今回は「黙ることの大切さ」です。
文章を書いたり、プレゼンテーションソフトなどで資料を作ったりする際に、改行やスペースを入れて見やすくするのは、皆さん普通にしていることだと思います。
しゃべるときも同じこと。ずーっとしゃべり続けるよりも、適度な間があったほうがはるかに聞きやすいのです。
頭ではわかっている。でも、話し始めると、なかなか間を取ることができない。どうしても、ダラダラしゃべってしまう。なぜこうなってしまうのでしょうか?
最大の原因は、「沈黙が怖い」ことなんです。とにかく何か話さなければいけない、という恐怖心から、必要のない言葉をつい発してしまうんですよね。わかります。
でも大丈夫。ある程度考えがまとまるまで堂々と黙っていてください。実はしっかり黙ることこそ、話を伝わりやすくするために必要なことなのです。
言葉が出ずに黙っている間というのは、自分ではものすごく長い時間のように感じますよね。しかし、聞いているほうはそれほど長くは感じていないものなのです。
例えば、私が講演するときにはいちばん大事なことを話す前に、あえて沈黙を挟むこともあります。長いときには5秒ぐらい黙ります。そんなとき、聴講している皆さんは「いつまで黙っているんだ?」なんて顔をせず、期待のこもった目で私を見てくれていますよ。
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