千葉県成田市は県北部の下総台地に位置する人口約13万3000人の街である。街の歴史は古く、平安時代中期に建立された成田山新勝寺や宗吾霊堂の名で親しまれる東勝寺には多くの参拝客が訪れる。成田山新勝寺の年間参拝客数は1106万人(2015年)に上り、千葉県では東京ディズニーリゾートの年間3019万人に次ぐ一大観光地である。
成田市は北は利根川、西は印旛沼に接する。市南西部にはJRおよび京成本線の成田駅があり、駅西側にはニュータウンが広がるほか、南東部には1978年に開港した成田国際空港がある。
東京の空の玄関口として開港された同空港は当初、激しい反対運動に遭い、苦難の道を歩んだ。だが15年の第3旅客ターミナル開業で活況を呈し、現在では年間の発着回数が国際線9万6000回、国内線2万6000回、旅客数が国際線3100万人、国内線750万人を数えている。
成田市はこれまで利根川や印旛沼などの豊富な水資源を利用した農業が盛んだったが、近年農業人口は減少傾向にある。代わって高速道路などの交通利便性が好まれ、市内には工業団地や物流施設が多く建設されている。サービス業も盛んで、ゴルフ場やホテル、飲食施設、商業店舗などが集積する。
最近の訪日外国人客数の激増で、さぞや市内の観光客数も増加しているだろうと考えがちだが、成田市の主要観光地を訪れた観光客(観光入込客)数は16年度が1479万人。08度の1466万人とほとんど変わりがない。外国人の宿泊客数も175万人(16年度)で、08年度の126万人と比べて38%増加したものの、同期間の国全体での増加率236%と比べると物足りない数字だ。
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