安い航空券を探す行為は、獲物を待つために仕掛けをするという意味で、釣りに似ている。
航空券検索サイトのスカイスキャナーにプライスアラートという機能がある。区間と日程を登録しておくと、航空券の価格の変動をメールで伝えてくれるのだ。
2018年10月半ばのある日、年末の天津航空羽田空港発上海行きの航空券が、4万1570円から1万6830円に値下がりしていた。当然、即購入である。3日後には再び4万円以上となり、その後3万円を切ることはなかった。
その天津航空は、運賃こそ安いもののLCCではなく、羽田発着だ。パーソナルモニターとUSBを完備し、簡単な機内食も提供される。機内は混んでいたが、前方座席はガラガラだ。その座席に紙が置かれており、機内で50元(約800円)支払えばこの座席に移れると書かれている。夜行フライトで4席使えるならとさっそく客室乗務員に支払う。
邸宅にミッフィーの絵画が
上海は何度も訪れているが、変化の激しい都市なので毎回新しいものに出合える。
最初に訪れたのはアマンヤンユン。18年、上海西郊にオープンしたリゾートだった。
リゾートの成り立ちが面白い。上海から700キロメートル離れた江西省撫州市でダム建設が決まった。そこで、水没する1万本以上の樹木に加えて明・清時代の伝統的な家屋50軒を16年かけて移築し、3万坪の敷地に点在するヴィラとして再利用した。どれだけの手間と費用がかかったのだろう。
1泊10万円は手が出ないので代わりにホテル内でランチを。江西料理は味付けが濃く、しょうゆや油を多用するそうだが、ここでは現代的にアレンジされて穏やかな味付けで供される。館内を見渡しても、いかにも富裕層というオーラを醸し出しているスマートな中国人のゲストが多い。ライフスタイルが変われば、食の嗜好もまた変化するのだろうか。
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