今年の日本オープンは、コースを改造したばかりの横浜カントリークラブで開催された。
優勝したのは稲森佑貴だった。そして久しぶりに49歳の藤田寛之が健闘した。その藤田が、改造後のコースについて「ようやく世界のスタンダードなコースで試合ができることがうれしい」と語っていた。
「昔ながらのザ・日本オープンのセッティングではなく、今、世界基準となるようなコースに改造され、セッティングされています。すばらしいです。たまたま悪天候などの原因で、グリーンを固く締めることができていなかったのでしょうが、日々グリーンが締まってくると、どうなることやらです」
改造したのは、ビル・クーアとベン・クレンショーのコンビだ。二人は、パインハーストのナンバー2コースを全米オープン前に改造するなど数々の実績で高い評価を得ている。
そのビル・クーアにインタビューしたときに、こんなことを言っていた。
「たしか、バイロン・ネルソン クラシックを開催したコースを手掛けたのですが『距離の問題をどうお考えですか?』と聞かれ、『解決策は距離を短くしてフェアウェーを広くすることだ』と答えました。記者もその話は冗談だと思ってビックリしていましたがそれは冗談でも何でもなく、距離ではなくさまざまなプレーン、オプション、選択肢を与える、そういう設計にするというのが、実はトッププレーヤーにとっても非常に悩ましく、ゴルフのプレーを難しく面白くさせることであって、その思想を今後も守っていきたいなと考えています。で、そのAT&Tバイロン・ネルソン選手権の(改造した)コースでプレーヤーがどう思ったか。名前は伏せますけど本当にトッププロの一人が、『あまりにもショットの選択肢が多すぎて、実際にどの選択肢を取って、どのプレーを、どのショットを打っていいかわからなくて本当に困った。本当に難しい』と話していました。ですから、そういう形でやっていくことが、今後もゴルフを面白くプレーさせるための一つの方法かなと思います」
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