経営層を残すのがカギ 今後は非住宅分野を強化
社長就任後の8年で、国内外の6社を買収し、8期連続の増収増益を達成した。
企業買収で心掛けているのは、まずマネジメントだ。買収先には財務の責任者、営業や技術といった特定の部署に人を送り込むだけ。原則、それまでの経営層に事業を任せる。ビジネスに詳しい人間を経営層に残すことで、円滑に運営できる体制を維持する。
もう一つは事業領域だ。いま持っている技術をどう生かせるか、ビジネスをどう広げられるかを考えたうえで、当社が主力とする建材や化成品などの事業領域に近い企業を狙う。分野の近い事業であれば、商品開発を中心にどのようなシナジーを発揮できるか、買収前から判断することが可能だ。
──企業買収に際して、財務面でのルールを設けていますか。
のれんに関しては、5年で償却できる案件しか手掛けないようにしている。2〜3年で償却となると、M&A(企業の合併・買収)によって利益が落ちてしまう。一方で10〜15年での償却となると期間が長すぎて、事業環境が読みづらい。経験上、3年経てば買収先とのシナジーも生まれてくる。5年というのはちょうどいい期間だと考えている。
──そもそも社長就任以来、なぜM&Aに注力しているのですか。
きっかけは10年前のリーマンショックだ。売上高はリーマン危機前と比べて2割減、経常利益も3割減った。そのような状況下で社長に就任した。
この記事は有料会員限定です
残り 794文字
