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本誌2月3日号は「日本の移民」が特集テーマだった。すでに日本が「隠れ移民大国」になっている現状とその展望を述べたものである。
たしかにどこへいっても、外国人が多くなった。わが洛中洛外では、やはり旅客が目立つものの、上京してくると、おびただしい外国人が普通に働いている。ビジネスホテルやコンビニでは、中国人従業員が中国人旅行者に応対する光景は、もはやあたりまえ。国際化・グローバル化とは、こういうことなのだと妙に実感した。
それで本誌はどうやら、日本の移民受け入れに肯定的、楽観的な論調らしい。たとえば編集後記では、明朝滅亡時の華人流入を根拠にあげ、日本社会の「同化力」に期待を寄せている。
移民後発国の日本
その当否、あるいは将来の成り行きはわからない。しかし歴史的な見地でいえば、楽観に失するようにもみえる。
17世紀の江戸開府・明清交代時期の日中は、現在の国家・社会が固まる以前の流動的な情勢、いわば国家・国民の形成途上なのであって、「同化」というプロセスにはあたらないからである。
国際的・歴史的にみれば、日本は移民に限らず、ずいぶん後発国の部類に入る。そのため何につけても、他国の出方を見て行動を決めるのが習性になっていて、本誌でも他国の事例と対比する立論が多かった。
しかし移民問題は、ほかの国を参照例にできるだろうか。日本は元来、絶海の島嶼(とうしょ)国であり、しかもその地の利を生かし、移民に門戸を閉ざしてきた国でもある。ほかに類例を求めるのが難しい。
対比の議論であまり出てこなかったのは、中国の事例である。東アジアで「移民」に関していえば、その本場は中国を措(お)いてほかにない。平均的な日本人には想像もつかない歴史がある。
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