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移民社会の厳しい現実 多様化進む香港

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香港・新界地区の村をたまたま訪れた。ミニバスで帰ろうとしたところ、黒人男性と乗り合わせた。どうもケニアから来たらしい。どうしてこんな香港の片田舎にアフリカ人が住んでいるのか不思議に思っていたが、香港の友人が「以前は中国・広州で雑貨商をしていた人々が、香港に移ってきて商売を続けている」と教えてくれた。香港の家賃は高いので、中心部にはとても住めないし、また中国本土からの荷物を受け取るのに便利なので、こういう村を拠点にしているという。中には香港人と結婚している人もいる。

確かに行き帰りに乗った鉄道の駅にも、多くのアフリカ系の顔があった。駅の案内には、「荷物は一人23キログラムまで持ち込み可能」と飛行機のような表示がある。これは彼ら輸入業者に向け香港政府側が打ち出している対策のようだ。

以前、アディスアベバ─バンコク─香港─成田というエチオピア航空の便に、バンコクと香港から乗ったことがある。なぜこのような便が存在するのか不思議でならなかったが、こうした人々や多くの物資が運ばれているのだろう。中国は雑貨や衣服などの大量生産に強みがあり、その商品はアジア・アフリカに急速に普及、今や中国商品なしでは暮らしが成り立たない国も多くあると聞く。「一帯一路」はハード面だけではないことを彼らは教えてくれる。

強まる中国の支配

もともと香港という場所は移民で出来上がった街だが、30年前にはフィリピン人、20年前からはインドネシア人もかなり目につく存在となった。日曜日には中環や銅鑼湾で彼らが仲間と休日を過ごすのは、すでに香港の日常風景となっている。さらにはインド系、中東系の顔も目に入る。

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