二丁拳銃、スローモーションのアクション、シンボルとして登場するハト──。『男たちの挽歌』を筆頭に、『M:I-2』『レッドクリフ』などを手掛けてきた映画界の巨匠、ジョン・ウー監督の作品は、特徴的なアイテムやシーンがふんだんに登場する。
2010年以来の新作は、18年2月9日公開予定の『マンハント』(原題・追捕)。原作は、1976年に高倉健主演で映画にもなった小説『君よ憤怒の河を渉(わた)れ』。舞台となる大阪を中心にすべて日本で撮影を行い、キャストもほとんどを日本人が占める。劇中も日本語が中心で、「ジョン・ウーが作った日本映画」といっていいだろう。来日した監督に、作品が生まれた経緯、日本の映画について聞いた。
高倉健や黒澤明監督から影響を受けた
──今回の映画を作った経緯を教えてください。
若い頃から高倉健さんの作品が大好きで、尊敬していた。いつか、彼の作品をリメイクしたいと考えていた頃に話が来た。あらためて脚本を読んで、昔撮った作品の一つに似ていることもありOKした。
以前から日本で映画を撮影するか、日本映画を作るのが夢だった。日本の映画から大きな影響を受けてきたので、そういう意味では、長年の夢が実現できたと思っている。
──日本の撮影現場はどんな印象でしたか。
チームワークは申し分なかったし、日本の皆さんの意識の高さにも感心した。大人数が必要な場面があったのだが、エキストラではなく、ほとんどがボランティアの方だった。これとは別に仕事があるのに、撮影のために来てくれたんだ。日本の方は自分の好きなことなら損得を考えずに一生懸命やってくれる。ほかの国では考えられないことだ。
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