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五輪後は大不況となり移民受け入れの扉が開く 堺屋太一 その4(全4回)

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さかいや・たいち●1960年通商産業省(現経済産業省)入省。日本万国博覧会を企画。78年退官、作家として予測小説の分野を開拓。98〜2000年経済企画庁長官。(撮影:今井康一)

2020年が過ぎると、大不況になる可能性が高い。膨大なカネを費やす東京オリンピックが終わって、公共事業が止まり、東京都内にまで少子化が及んで空き家だらけになる。

団塊の世代がこの世を去る20年代後半、日本社会がどうなるかを、近著『団塊の後 三度目の日本』という未来小説に書いた。

まず医者が猛烈に余る。医者ほど潰しの利かない職業はないから、困った医者たちは患者を作ろうとする。健康な人に対しても「危ないですよ」とあおり、病人扱いしようとするおそれがある。

不動産価格は暴落する。相続税対策で買った高層マンションには借り手がいなくなり、ものすごいたたき売りに遭うだろう。

日本は非常に困った状態となり、窒息しそうになる。既存の体制の機能不全が明らかになる。ちょうど江戸時代でいうと、天保のころのような雰囲気である。

江戸時代の正義とは「天下泰平」、社会の体制を変えないことこそ正義だった。それがしだいにしんどくなり、幕末の志士のような、「仕組みを変えろ」と言う者が出てきた。近い将来の日本でも、社会の安定を壊すようなムードが高まるだろう。改革の機運は特に、閉塞感の源である人口減少問題に対して起こる。具体的には移民受け入れを政策的に行うことだ。

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