火力発電機器の欧米大手2社は大規模リストラに踏み出した。日本の雄・三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は勝ち残ることができるのか。安藤健司社長(三菱重工業副社長)に聞いた。
──足元の火力発電機器市場をどう見ていますか。
石炭火力関連の受注残は2021年ごろまでたくさんあるが、それから先はなくなっていく。注文を今取らないといけない。だが、マーケットは日本や東南アジアの一部に限定されてくる。その少ない案件を多くの企業で取り合うので採算は非常に厳しい。
ガスタービンも今は市場が少し低迷している。省エネと再生可能エネルギーへのシフトが加速し、今は過渡期にある。低迷は2〜3年続くと思うが、再エネが伸びれば高効率ガスタービンの需要が必ず出てくる。
──ガスタービンの低迷は想定以上?
思ったより深刻だ。MHPSはタービン本体の在庫を持たない受注ビジネスを行っているが、GEは計画生産している。計画生産は資金力が必要だが、タイムリーに納入できるので需要が旺盛な時期には強い。しかし、今のような市場縮小時には弱い。GEは少しでも注文を取ろうと非常に低い価格を提示してくるので、当社が受注競争で勝てなかったこともある。
できればリストラしたい
──風当たりが強まる石炭火力関連から撤退する考えはありますか。
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