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ライフ #非常時の組織論

怒鳴る上司、叱責しない上司 どちらが失格?

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伊豆大島在住のダイビングの師匠から指摘された。レギュレーター(マウスピースに送る空気の圧力調節を行う装置)につけるフックの位置についてである。

「フックは、右手で引っ掛けてる?」

「はい」

「どうやって持ってる?」

「こうしてます」

「なるほど、そう持つとムダがあるね。持ち方を逆にして、フックの位置をここに変えたほうがいい」

目からうろこが落ちる気分だった。持ち方を変えたらとても簡単で確実にフックを扱えるようになり、そのためにはフックの位置を変えればいいとわかったのである。

これは先日、伊豆大島で行われた消防士に対する潜水訓練の支援に行ったときの話である。仕事として潜り始めて約20年、53歳になった今でも、同じ師匠から目からうろこの指導をまだ受けている。

私には、ほかにもたくさんの師匠がいる。パラシュート、山地行動、シーカヤック、射撃、ナイフ格闘などだ。国籍も年齢もさまざまだが、どの師匠にも共通しているのは、自分の使う装備品にこだわりがあることだ。そして、彼らは「こうでなければダメ」と決め付けるのではなく、ケース・バイ・ケースの柔軟な使い方を重視している。

伊豆大島での消防士たちもそうだったが、習う者は不慣れな分野に関して、「どうするんですか?」「どうしたらいいのですか?」と結論を求めがちだ。これが慣れてくると「どうして、そうするんですか?」「こうしてはどうでしょう」と質問が変化していく。そして最終的には、自分流のやり方ができ上がっていく。

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