続く。なぜなら、中国の消費者にとって「欲しいモノ」はまだたくさんあるからだ。日本市場が直面している問題は、どれだけモノがあふれていようと「欲しいモノはもうない。だから買わない」と消費者が考えている点にある。だから貯蓄に回してしまう。中国だと、もっと豊かになりたいという思いが依然として強く、その思いが家や車といったモノを買う行動につながっている。
確かにすでに豊かな人もいるが、住宅を求めている人はまだたくさんいる。これから家を買おうと考えている人が2億人はいる、という調査もある。そして、トイレやバスといった製品が住宅需要に牽引されていく。
豊かさを求める人は多い 本物志向が強まっている
──中国政府は不動産市場の過熱を抑制する措置を講じています。
ここまで中国の住宅価格は、急激に上昇した。今後、不動産市場が多少冷え込む局面はあるだろう。だがそれはむしろ、消費者にとって好材料になる。これまでは家を買いたくても高すぎて手が出なかった人たちが、購入に踏み切れるようになる。物件の価格は多少下がっても、量、つまり戸数や消費者数は豊富なのだ。
──中期経営計画(2018〜22年度)は、中国の売上高が約1.5倍に伸びるという見通しを示しています。競争も激しい中、TOTOの商品をあえて選ぶという消費者はいますか?
いるし、増えている。中国の消費者はどんどん本物志向になっている。たとえばTOTOの重要な技術の一つに、少量の水を渦を巻くように流して効率的に汚物を洗い流す「トルネード洗浄」というものがある。これを模倣しようとする現地メーカーの動きを、特許や意匠権でもって抑えてきた。しかしそもそも当社の技術を模倣しきることはできず、消費者は当社の製品を選んだ。中国の消費者は、「ニセモノは買いたくない」と思っている。
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