「個人消費が振るわないにもかかわらず、トイレタリー市場は順調だ」。花王の澤田道隆社長の顔もほころぶ。かつて「毎年1%ずつ単価が下がる」といわれたが、今2016年の上期は3%伸長したもよう。「安売りが減り、各社とも価値提案ができている」。追い風は業界トップの花王にも強く吹く。柔軟剤「フレアフレグランス」台所用洗剤「キュキュットクリア泡スプレー」といった製品の荷動きがよい。高付加価値化の流れは17年も続きそうだ。
業界をしばらく騒がせた紙おむつ買い占め問題は正常化へ向かっている。中国の転売業者が在庫消化の投げ売りを仕掛け、市場が乱れていたが「16年内には落ち着く見通し」(同)。ベビー人口が増加する中国で、ユニ・チャームや米プロクター&ギャンブルなどとの戦いがあらためて熱くなりそうだ。買い占め対応中に低下した国内シェア奪回にも注目が集まる。
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