2016年9月、ノーベル賞有力候補者も多く含まれるトムソン・ロイター(現クラリベイト・アナリティクス)引用栄誉賞が発表されると、シンバイオ製薬の株価がハネ上がった。同社の科学アドバイザー、前田浩・熊本大学名誉教授が受賞したからだ。
同社は創薬系バイオベンチャー。吉田文紀社長はバイオベンチャーの雄、米国アムジェンの副社長も務めた。16年後半は成果が続出。悪性リンパ腫(血液がんの一種)治療薬「トレアキシン」(販売はエーザイ)の少投与量認可、慢性リンパ性白血病への適応拡大承認に続き、従来の再発治療のみから初回治療にも使えるようになる。
その他、術後疼痛(とうつう)自己管理薬が臨床3相(人への有効性と安全性を確認する臨床試験の最終段階)に入っており、19年承認取得が目標。米国で承認済み、国内に類似薬もないため承認の確率は高そうだ。骨髄異形成症候群(骨髄異常により前白血病状態を起こす病気)の注射剤も、開発元の米国オンコノバ社の国際共同臨床3相(数カ国で同時に進行する試験)に日本から参加している。
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