「ディズニーキャスト募集! 2017年4月1日から一部職種、時間帯で時給UP」
電車内の広告を見て、思わず目を疑った。ディズニーランドといえば、若者向けのアルバイトで人気職種の代表選手。それが時給を上げて広告を打たねばならない。この国の人手不足はいよいよ本物ということだ。
いわんや建設や飲食店といった不人気業種をや。今や有効求人倍率は1.4倍を超え、バブル期並みの水準となっている。当時のような待遇改善競争は起きていないけれども、ブラック企業のうわさを一時ほどには聞かなくなり、政府は働き方改革の旗を振っている。労働市場は着実に売り手優位に向かっているようだ。
無理はない。今年の新成人は123万人。団塊世代に比べれば半分以下である。昨年生まれた子どもの数は100万人を割り込み、少子化は着々と進行中だ。今後、出生率が少しくらい上がったところで、反転は望み薄である。
これから先は外国人を入れないと経済が立ち行かないし、高齢者の介護もままならない。他方で移民を入れると社会の安定が損なわれるという意見がある。両者は静かに交錯していて、今のところ声高な議論にはなっていない。
総務省統計局によると日本の人口は昨年8月時点の確定値で1億2697万人という。ところが「日本人人口」は1億2513万人。その差184万人は外国人ということになる。思ったよりも多い。
安倍首相が仲介役に
表向き閉ざされているように見えて、あるいは移民を入れるつもりはないように見せて、実際には少しずつ間口を広げている。ただし「研修生」などの名目で少しだけ、というポーズをとっている。昔からこの国はこういう形で重大決断を下してきた。皆まで言わずにあうんの呼吸で物事を取り運ぶ。この調子だと、外国人人口はじき300万人くらいに増えるのであろう。
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