台湾中部の田舎町で先日、知り合いの台湾人が経営する会社の「尾牙(ウェィーヤー)」に招待された。尾牙は日本の忘年会に当たるもので、会社が従業員を慰労するために開かれる。台北などにある大企業では、高額賞品が当たる福引なども行われて、大いに盛り上がるイベントだ。
招待してくれた会社は農業関係で、尾牙には50人ほどが集まっていた。早速テーブルに着こうとしたら、「そこはダメだよ」と止められた。テーブルには「回教徒」と書かれた札が立っていて、インドネシアから来たイスラム教徒の出稼ぎ労働者専用らしい。10人がその席に着いた。
ほかの参加者を見てみると、ベトナムからの出稼ぎ者が30人を数え、台湾人はオーナー家族などわずか10人。8割を外国人が占めていることに驚かされた。
なぜこんなにも東南アジアからの出稼ぎ者が多いのか隣に座った台湾人のおじさんに聞いてみると、「そりゃ、ベトナムで農業のバイトをしても1日200台湾元(日本円で約750円)だけど、台湾なら1500元(約5500円)にはなる。一度来たら帰りたくなくなるよ」という。
別のおじさんが付け加えた。「台湾といえば茶業だが、今や茶葉を摘む仕事なんて台湾の若者はやらない。摘み手の高齢化を補うためにベトナムから出稼ぎ者が来るんだ。高山での作業はつらいが、慣れれば1日3000〜4000元(約1万1000〜1万5000円)も稼げる」。
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