日本エリートはズレている
道上尚史 著
中国、韓国、ドバイで外交官として勤務してきた著者が、海外のビジネス現場の実態をリポート。
UAE(アラブ首長国連邦)第2の都市ドバイでは、スンニ派とシーア派が机を並べることをはじめ、世界各国のエリートが政治を抜きに協力し合い働く「超グローバルビジネス社会」を紹介。自国中心で外国の批判ばかりしていると思われる中国は、自国が各国から好かれていないことを冷静に受け止め、周辺国の取り込みを根気よく続けている様子をつづる。
新興国が力をつけ、日本のプレゼンスは低下する一方であり、好むと好まざるとにかかわらずグローバリゼーションに適応しなければ、世界では生き残れないと説く。
アレント入門
中山 元 著
ユダヤ人の思想家ハンナ・アレント。主に著書『全体主義の起源』『人間の条件』『イェルサレムのアイヒマン』の3冊を手掛かりに、その思想の根源を探った。
ユダヤ人撲滅計画を実行したナチスの戦犯アイヒマンが、極悪人でも狂信的なナチス党員でもなく、ごく平凡なドイツ人だったことから導き出された「悪の凡庸さ」という考え方。また、ユダヤ人指導機関であった「ユダヤ人評議会」がナチスに協力していた事実を明らかにしたことによる、同胞からの彼女への非難。こうした事実から、いとも簡単に全体主義に染まる人間の弱さを鋭く指摘したアレント。善と悪、道徳哲学の原理についての彼女の思想的歩みを読み解いていく。
この記事は有料会員限定です
残り 867文字


