老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路
野澤千絵 著
いずれ世帯数を超える空き家が出現するにもかかわらず、都心部にはタワーマンションが林立し、その勢いは止まらない。都市計画の専門家である著者は、そんな“住宅過剰社会”に警鐘を鳴らす。
問題の第一は、新しい住宅が、道路や学校、公園などの基盤が十分に整っていないような区域でも野放図に造られ続けているところにあるという。その結果、急激な人口増に伴って新たな公共インフラの整備、防災対策、ゴミ収集など、居住地の維持管理のために多額の税金が必要になるのだ。
不動産は、人口が減少に転じたこの国ではやがて、売りたくても買い手がつかず税金と維持管理費だけがかかる「負動産」になるとも説く。
本当に住んで幸せな街
全国「官能都市」ランキング
島原万丈、HOME'S総研 著
よくある「住みたい街」や「住みよい街」のランキングは、施設や公園、病院といったインフラがより大きく、人口当たりの数がより多いほど上位にランクされる。
ところが、本書は「官能都市(Sensuous City)」と名付けられたまったく新しい指標群で街を評価しているところにユニークさがある。
たとえば、なじみの飲食店で店主や常連客と盛り上がった、カフェで自分一人だけの時間を楽しんだ、すてきな異性に見とれた、街の喧噪を心地よく感じた、家族で手をつないで歩いた、美しい青空や朝焼け、夕焼けを見たなどが指標になっている。
「関係性と身体性」を基準に、その街に住む楽しさ、心地よさを浮かび上がらせる。
日本「一発屋」論 バブル・成長信仰・アベノミクス
原 真人 著
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