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密着 最高裁のしごと 野暮で真摯な事件簿
川名壮志 著
「エリート中のエリートたちが、むずかしい法律論を飛び交わせながら、ものすごく通俗的なトラブルの解決を導き出そうとしているところ」。それが、最高裁判所だと事件記者の著者は言う。そんな最高裁とはどんなところなのか、著者が実際に取材した裁判を紹介しながらその仕組みを解説していく。
たとえば、妻から産まれた子がDNA型鑑定によって別の男性の子だとわかったとき、「血縁関係にある男性と血縁にない父親とどちらがより子どもにとって望ましい父親か」といった個別の事情も含めて判断したりする。
法律をしゃくし定規に解釈するのではなく、何が目的で作られたのかまで含め、柔軟に解釈するのが最高裁だ。
日本人の9割が知らない遺伝の真実
安藤寿康 著
頭がいいのも、走るのが速いのも、環境よりもほぼ遺伝によって決まる。そういわれたら努力をする気もなくなるが、すべてが遺伝で決まるわけではないのもまた、事実である。本書は、行動遺伝学の研究が明らかにするそうした才能の遺伝と、それを踏まえた教育と社会のあり方を教育学博士が考察したもの。
著者は、英才教育で見いだされる才能はごく限られた個人プレー的なものだけだと述べる。社会に出てから経験を積むことで見いだされる才能もある。それを見極めることが大事だという。仮に小学校入学から高校卒業までの12年間、学校に通い、学業に劣等感だけを抱いて卒業するのなら、個人の能力に応じた教育制度に改めるべきだと説く。
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