農本主義のすすめ
宇根 豊 著
自ら“百姓”と名乗る著者は、「農本主義」は、「『農』の中の近代化してはいけない世界を守って生きていくこと」だと説く。「農」とは「天地自然に働きかけて、恵みをいただくこと」であり、資本主義とは相いれず、経済価値では測れない世界でもある。さらに言えば、産業としての「農業」は、「農」のほんの一部でしかないという。
大正時代から昭和初期にかけて、農本主義者と呼ばれた橘孝三郎、権藤成卿、松本喜一らの思想に触れながら、こうした農本主義の精神を解説していく。著者は、農本主義をもう一度掘り起こし再生させることで、人間本来の営みを取り戻そうと試みる。行き過ぎた資本主義への警鐘にもなっている。
不平等をめぐる戦争 グローバル税制は可能か?
上村雄彦 著
富裕層やグローバル企業は、タックスヘイブンを使って税を逃れ、マネーゲームで儲ける。この繰り返しでどんどんおカネを懐にため込んでいく。そうしてでき上がったのが、人口の0.14%の富裕層が世界の金融資産の80%以上を持つといわれる今の世界だ。
著者は、あまりにも不公平なこの図式を解決するための処方箋を提示する。グローバル化した地球を一つの社会、あるいは国と見なし、地球規模での税制を敷く「グローバル・タックス」の導入だ。
タックスヘイブンを可視化する方法や、課税・徴税・分配のための新たなガバナンスなどを解説。納税者一人ひとりが、政治家に働きかける方法などにも言及する。
ISの人質 13カ月の拘束、そして生還
プク・ダムスゴー 著 山田美明 訳
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